美しきドレスデン


ドレスデンの街はとても美しかった!

朝食を終えて、投宿していたホテルに近いドレスデン中央駅から新市街に向かうトラムに乗り、エルベ川にかかる橋を渡った停車駅で下車した。河畔に向かって歩いくと、橋梁、そのたもとにある宮廷教会、ツヴィンガー宮殿、ゼンパーオペラなどの建物や塔が、柔らかな朝日を浴びた碧空の中に美しい街並みの輪郭を描いていた。しかも、その景色は圧倒的な美しさと迫力を感じた。

ドレスデンを訪ねたのは2度目。別のところにも書いたが、1994年5月に来たものの、限られた時間でドレスデン美術館に行って、ラファエッロ(1483-1520)の「システィーナのマドンナ」を観て、少し旧市街を歩いたくらい。聖母教会(フラウエン教会)は、再建前の外壁の山だった。

今回は、ドレスデン室内合唱団 Dresdnerkammerchorの公開リハーサルを聴いた。ドイツ・バロック時代のハインリッヒ・シュッツやJ.S.バッハ、ロマン派から現代まで幅広いレパートリーの合唱指揮者として知られるハンス・クリストフ・ラーデマン Hans-Christoph Rademann 氏がドレスデン音楽大学(カール・マリア・フォン・ウェーバー高等音楽院)のホールでの練習を見学する機会があった。わたしはこれまで、特にマックス・レーガー Max Regerの合唱作品を集めたCDに深い感銘を受けていたので、実際にアンサンブルを聴くタイミングに恵まれたので、ドレスデンまで足を伸ばした。今回は、「ポグロムの夜」(ユダヤ人虐殺)への追悼をテーマに、「Psalm of Unity 一致の詩編(Ps. 133 & 140)」をもとにヘルマン・ベルリンスキー Herman Berlinski (1910-2001)が作曲した作品をリハーサル中だった。音楽自体も素晴らしく、一人ひとりの声が充実しているとともに、見事なアンサンブルに圧倒された。公開練習が終わった後、持っていったCDにサインを記念にいただいた。

美術館入口ではサンクト・ペテルブルクからブラスアンサンブルが演奏していた。ゼンパーオペラ、宮廷教会などの外観がわかる

ドレスデンでは、もっぱら芸術鑑賞の時間に充てた。ツヴィンガー宮殿の中にある美術館。その前では、ロシアのサンクト・ペテルブルクからのブラスアンサンブルが朝から演奏していた。

入場料を払ってロッカーに荷物を預ければ、館内は自由に観ることもできるし、ストロボを使用しなければこんな風に「システィーナのマドンナ」も撮影可能だ。ドレスデン歌劇場(ゼンパーオペラ)はの撮影は外観だけで、まだ中に入って観劇してはいない。

聖母教会ではランチタイムの12時から、礼拝形式のオルガンコンサートがあり、しばし聴き入った。1945年2月、英米空軍の爆撃によって破壊され、ドレスデンは廃墟となった。そして、2005年に再建された。地下の資料館も充実していた。

1994年に晩祷で歌った宮廷教会 Hofkircheには有名なジルバーマンオルガン(まぢかで演奏を聴いたことがある)が設置されており、定期的にオルガンコンサートを聴くことができる(ポスターには水曜と土曜11:30-12:00)。旧市街には東ドイツ時代から少年合唱で有名だった歴史のある十字架教会 Kreuzkircheもでは、火曜と木曜の15時からオルガンコンサートを行っている。教会だけでなく、歌劇場や交響楽団も有名でザクセン州の中でも、ライプツィヒとともに音楽が充実している街だ。

聖母教会近くにある建物の壁には、ドイツ民主共和国(DDR)時代に描かれた絵が残されていた。こういう絵が残っているのが意外だったので、写真に納めた。昼食は、仔牛とジャガイモのソテーを食べた。とても美味しくてあたりだった。

ドレスデンでの滞在を終えた夕方、中央駅から電車でライプツィヒに向かった。その時の車窓からの眺めを動画に収めた。やっぱり美しい街だということを再確認した。

ドレスデン中央駅からエルベ川を渡る車窓からの眺め

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